関西エリアで賃貸マンションの開発・管理を手がけるプレジオグループが、関東に進出した。2027年には関東エリアで、年間竣工数8棟を目指す。関東エリアの事業責任者で、物件開発を担うベイシス(大阪市)の柴田尋社長に、ビジネスモデルと事業計画を聞いた。
賃貸開発、グループ売上529億円
自社ブランド展開 高級仕様で差別化
プレジオグループが開発しているのは、自社ブランドの賃貸マンション「プレジオ」シリーズだ。大阪市を中心とする関西エリアで、23年は12棟1052戸を竣工し、22年比2棟250戸増えた。コンサルティングで手がけた物件を含めると、これまでに94棟の供給実績を持つ。
強みは、グループによるワンストップ体制だ。ベイシスが開発事業主となり建設用地を取得し、親会社のプレジオ(同)が設計・建築を担当。ベイシスは、機関投資家への売却後、プロパティマネジメントとリーシングも行う。5月末時点の管理物件は3956戸で、平均入居率は96%だ。23年度のグループ売上高は529億円、経常利益が110億円だった。
プレジオシリーズは、設備やデザインにこだわった、大型の高級賃貸マンションとして差別化を図っている。