1万円の物件、2100万円で成約
センチュリー21・ジャパン(東京都港区)のフランチャイズチェーン(FC)加盟店として、関西圏で不動産事業を行うフォステール(奈良市)は、年間で約50件の空き家を買い取り、再販している。
フォステールは奈良県、大阪府、滋賀県に仲介店舗を持つ。主に再販するための居住用物件の仕入れや企画、工事手配、販売、アフターサポートが事業の中心だ。その中でも力を入れているのが、ほとんど売値がつかなくなった空き家の再生だ。
廃虚化した物件や再建築不可の物件、権利関係が複雑な物件などを価値のある形で流通させる方法を思案。立地や物件の特性を踏まえながら、売却先となるターゲットを明確にして、空き家をよみがえらせる。これまでに、ペットを飼う人やスローライフを志向する人、戸建て賃貸の保有を希望する投資家などを想定した物件を再生している。