建築事業を行うヒロ建工(埼玉県所沢市)は埼玉県を中心に、実需向け住宅と賃貸住宅の建築を行ってきた。事業のコンセプトとしてライフスタイル提案を掲げ、コンセプトを明確にしたデザイン性の高い戸建て住宅で売り上げを伸ばした。2024年度は過去最高収益の27億円を見込む。創業社長の吉澤広司氏に、同社の戦略を聞いた。
埼玉県内を中心に展開 木造建築の技術生かす
―御社の売り上げと事業概要を教えてください。
23年度の売り上げは20億円でした。そのうち、6割が分譲住宅の建築と販売、3割が賃貸住宅の開発・建築によるものです。残り1割はリノベーション事業です。本社のある埼玉県を中心に、東京都武蔵野市や八王子市などでの建築事業とその関連事業を行っています。
―どのような物件を手がけていますか。
実需向けで言うと土地代込みで約4000万円で購入できる「Earth Park(アースパーク)」という戸建て商品が人気です。約30坪の敷地面積に、ルーフバルコニー付きで、床面積は95㎡ほど、間取りは2LDK〜3LDKのコンパクトな物件です。これと同等の予算で建てやすい注文住宅も人気です。30坪程度の敷地に土地代込み4000万円ほどで建てることが多いです。23年度はEarth Parkを含む規格住宅を21棟、注文住宅は12棟建築しました。
―賃貸住宅の実績も伸ばしているようですね。