アーバントラスト 和知 正浩 社長 DIY推進で賃貸経営を援護

【企業研究vol.254】アーバントラスト

インタビュー|2024年07月02日

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アーバントラスト 茨城県潮来市 和知 正浩 社長(43)

 原状回復工事を手がけるアーバントラスト(茨城県潮来市)は、2021年から賃貸オーナーのDIYの支援に注力している。和知正浩社長に、DIY支援を重視する理由と今後のビジョンを聞いた。

アプリで施工支援 建材販売と研修

―御社が注力する「DIY支援事業」とは、どのようなものですか。

 自社開発のオーナー向けアプリ「MYHer'sMarket(マイハーズマーケット)」を通して、DIYに関する相談受け付け・研修会といった施工支援を行ったり、内装材を安価で販売したりしています。

―施工支援は、具体的にどのようなことを行っているのでしょうか。

 アプリ内の「工事相談窓口」で、内装材の使い方や施工にあたってわからない点の相談を受け付けます。実際に壁紙や床材を貼る施工研修会も実施しています。1回につき10人程度の参加を募り、当社の職人がついて指導します。1日で必ず施工ができるようになる研修を目指しているので、壁紙なら1人3〜4枚を貼ってもらいます。参加費は7000円ほどで、年に10回程度、これまでに累計約30回実施しています。

―販売する内装材の特徴を教えてください。

 大手内装材メーカーの廃番品や、当社とグループ会社の工事現場で余った未使用の壁紙や床材をメインに販売しています。いずれも現行品と比べて5割以上は安いので、すでにDIYを実施している人はもちろん、これから一歩を踏み出してみたいという人にも使いやすくなっていると思います。

―しかし、自身で原状回復工事を行うのはハードルが高いと考える人も多そうです。

 私たちも全部DIYでやるのが大事だと訴えているわけではないのです。ただ、施工の知識がないと事業者と会話ができません。見積もりを受け取っても、工事の内容はわからずに金額だけで比べることになってしまいます。

―DIYで得た知識が工事依頼の際にも役立つということですね。

 そのほか、工事の流れや費用がかかるポイントがわかるようになるのも利点です。例えば、施工自体は1人でできるけれども部屋が高層階にあり荷揚げに人が必要だとわかれば、荷揚げだけはオーナー自らが手伝うといった方法で、コストを削減することも可能になります。

人件費高騰に対応 職人待たず募集を

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