東京都補助事業では初の試み
リノベーションによる住宅の省エネルギー性能向上の提案を行うリコシス(東京都中央区)は、マンションの開発や買い取り再販事業などを手がけるMIRARTH(ミラース)ホールディングス(東京都千代田区)と連携し、MIRARTHホールディングスが建設した2月竣工の賃貸マンションにおいて、「地中熱利用ヒートポンプシステム」を導入した。集合住宅の共用部へ地中熱を導入するのは、東京都の地中熱に関する補助事業の中で初の試みとなる。今回の取り組みでは、東京都の「地産地消型再エネ増強プロジェクト」に係る助成金として、助成対象経費の3分の2の補助金が交付されることが決定している。
地中熱とは再生可能エネルギーの一つで、地中に存在する低温の熱エネルギーのこと。深さ10m以深の地中は一定の温度に保たれており、夏は外気より低く冬は外気より高いという性質を持つ。温度の高い熱を低いところに移動させるヒートポンプを利用し、二酸化炭素を排出しない効率的な冷暖房が可能となる。