管理会社の手間ない仕組みを構築
日本賃貸保証(千葉県木更津市)が家賃をクレジットカードで支払いできる新サービスを開始する。
トリオN・分割型の名称で提供される商品は、賃貸住宅の家賃・月額保証料を入居者が持つクレジットカードで支払うことが可能。
MASTERとVISAの2つのブランドで6月1日からスタートする。
販売代理店となる不動産会社側や賃貸オーナーには手間がかからない仕組みを目指した。
商品を開発した同社の田代望取締役は語る。
「当社で提供する賃貸保証の機能をそのままに、入居者の希望に応じてカード支払いができる仕組みです。不動産会社の販売商品は変わらず、カード支払いを希望する場合は、ネット上から入居者がカードを登録してもらうだけです」
カード決済による手数料は発生しない。
さらに保証はカード会社ではなく同社から提供されるので、滞納やカードが止められた場合も家賃は支払われる。
また、導入時にもカード端末の設置は必要がない。
入居者はカードのポイントが貯まり、利用金額に応じた特典も受けやすくなるため歓迎されそうだ。
「集客効果も期待できる」(田代氏)
同社ではカード利用料などの追加負担がなく、不動産会社側の手間もない形での賃貸保証商品は業界で初めてのものになるとしており、特許を申請中だ。
利便性の高いカード支払いが普及するか否か、注目されている。