文房具メーカーのコクヨ(大阪市)は1日、同社初の賃貸住宅「THECAMPUS FLATS TOGOSHI(ザ・キャンパスフラッツトゴシ)」をオープンした。起業のための実験的な場や、趣味を極める空間として共用部となるスタジオを併設。「仕事」や「学び」が隣接した新しい暮らし方を提案する。なお、オープン時点で74%が成約となった。
起業を支援する共用部併設
同物件は、東急電鉄大井町線戸越公園駅から徒歩3分に立地。同社保有の社員寮をリノベーションした。地下1階・地上5階建てで屋上付き。居室は5タイプのワンルームで全39戸だ。広さは10.46~25.48㎡で、専有部の水回りの有無や入居人数の上限などでタイプ分けされる。家賃は7万7000~14万8500円で別途共益費となる。
最低入居期間は3カ月で、全室家具付き。身軽な入退去を可能にすることで、入居者の「やってみたかったこと」への挑戦を後押しする。SOHO利用も可能だ。
1日時点の入居者属性は、30代を中心とした社会人が多いという。会社の新規事業担当者や、複数人が関わる事業拠点としての利用、2拠点利用での入居もあった。
物件の管理・運営は、コクヨおよび同社のパートナー企業で担う。