東京都住宅供給公社(JKK東京:東京都渋谷区)は賃貸住宅のリブランディングプロジェクトを進める。その第1弾として6日、世田谷区の大規模団地、元「大蔵住宅」の建て替え事業「CALMEST(カーメスト)大蔵の杜」の完成街区を報道陣に公開した。
第1弾の応募倍率は最大45倍
同社のこれまでの賃貸住宅ブランド「コーシャハイム」から「カーメスト」に変更後、初の物件となる。
同物件は、敷地面積9.9ヘクタール、すべての街区が完成すると総戸数約1200戸の大規模団地となる。RC造で、5~7号棟は9階建て、8、9号棟は5階建て。
今回募集する住戸の間取りは1LDK~3LDK、広さは33.25~67.13㎡。賃料は10万7900~18万9900円。3LDKの人気が高く、倍率が一番高い住戸は45倍だ。
第1期は、2~12日まで、5棟381戸の募集を受け付けた。申し込み件数は782件に上った。JKK東京の公社募集課大手伸也課長は「住環境の良さが人気の理由」と話す。
同物件の基本コンセプトは「多世代が健康に暮らせる住まい」。第1期募集住戸のうち165戸で、東京都の「子育て支援住宅」の認定を受けている。また、8、9号棟では専有部を含む敷地内すべてを禁煙にするなど、健康面にも配慮。共用部も充実させ、コミュニティースペースには3席のワーキングブースやキッズスペースも備えている。
2027年に第2期の4棟560戸を竣工する予定だ。
(2022年9月19日3面に掲載)