分業は「ワンチーム」化がカギ

【連載】成功事例を大公開!賃貸管理研究所 第96回

管理・仲介業|2024年04月28日

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強みを伸ばし生産性を向上

 1970~80年代のサッカーのポジションは、フォワード、ミッドフィルダー、ディフェンダーという呼ばれ方しかなかったような記憶がありますが、90年代くらいからボランチとかリベロとか、素人には耳慣れない役割が増えてきました。野球でもピッチャーの役割が細分化され、セットアッパー、ワンポイント、クローザー、ストッパーなど、色々な呼ばれ方が増えました。

 成熟化してきたスポーツの世界では、チームビジョンや戦略に合わせて、「役割が細分化」してくることなのだろうと思います。

職種の役割変化 小規模企業の兼務

 しかしながら、日本の賃貸不動産会社の職種は「総合職・営業職」「一般職・事務職」といったように、いまだに2種類しかないようにも思えます。

 2000年代になってインターネットが普及するようになってからは「バックヤード業務」の割合が増加してきて営業と事務の役割も似通う部分が増え、皆が1~10まで同じような業務をしている状態になっているように思いませんか。特に10人以下の小規模な会社だと顕著になり、「うちみたいな小さな会社では兼務してもらわないとやっていけないよ」といった言葉を聞くことが多くあります。しかし、こうした組織のつくり方が多くの賃貸不動産会社のタイムパフォーマンス=生産性を下げていて、平均年収が30年間変わらない状態の原因になっています。兼務自体は悪いことではありません。私も社内外で「7:3の兼務」を推奨しています。

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