カスタマーハラスメント対応の実態①

トレンド解説レポート

管理・仲介業|2024年03月13日

  • twitter

 入居者からのクレームに、賃貸管理会社が頭を悩ませている。社員が退職する事例もあり、対策は急務だ。各管理会社が、クレームにどのように対応しているのか聞いた。

社員の心理的安全性、最優先に

 今回取材した賃貸管理会社は、1都3県(東京、神奈川、埼玉、千葉)を中心とした9社。最も規模の大きな会社が神奈川県で2万3000戸、また小規模な会社は東京都で2500戸を管理している。各社には「どのようなクレームが長期化するのか」「どのような体制で、そのクレームに対応しているのか」「会社の中でクレームに対応しているのは誰か」の、三つのポイントについて聞いた。

 まずクレームの内容は、設備関連とモラル関連の二つに分けられるという。設備関連の具体例では、エアコンや給湯器のほかインターホンなどの不具合が、またモラル関連では近隣騒音やごみの捨て方、違法駐車によるトラブルなどが挙げられた。取材ではモラルクレームのほうが例として挙がりやすく、印象に残っているようだ。長期化しやすいのは、後者のモラルクレーム。設備に関するクレームは、その設備の交換や修理などを行うことで不具合を解決するというゴールが見えるが、騒音トラブルなどは長期化しやすく、解決策が見つからないこともある。クレーム件数全体で見れば、モラルクレームのほうが少ないが、現地対応も含め対応が長期化しやすく、社員の拘束時間も長い。

有料会員登録で記事全文がお読みいただけます

おすすめ記事▶『建物管理業務、どうしてる?②研修施設を社内に設置』

検索

アクセスランキング

  1. 春の社宅需要、増加傾向

    S‐FIT(エスフィット),タイセイ・ハウジー,FPR,アパルトマンエージェント

  2. JCOM、月額制の防犯カメラで攻勢【注目企業に迫る】

    JCOM(ジェイコム)

  3. 法人・一般好調も、学生は苦戦【2024年繁忙期総括】

    住まいの戸田,クラッシー・ホームズ,ホワイトホームズ,つばめ不動産,グッドフェイス,高山不動産,アルカディア管財,三好不動産,早川不動産,武蔵小杉駅前不動産

  4. 日本情報クリエイト、100億件のビッグデータ活用

    日本情報クリエイト

  5. 繁忙期、成約件数は堅調

    山一地所,旭ハウジング

電子版のコンテンツ

サービス

発行物&メディア

  • 賃貸不動産業界の専門紙&ニュースポータル

  • 不動産所有者の経営に役立つ月刊専門誌

  • 家主と賃貸不動産業界のためのセミナー&展示会

  • 賃貸経営に役立つ商材紹介とライブインタビュー

  • 賃貸管理会社が家主に配る、コミュニケーション月刊紙

  • 賃貸不動産市場を数字で読み解く、データ&解説集

  • RSS
  • twitter

ページトッップ