家主の会、保証会社を訪問

日本賃貸保証,戸建てゼロ円ゲット

賃貸経営|2024年02月13日

  • twitter

残置物を保管している倉庫を見学

経営方針、商品の理解深める

 「こちらの倉庫で入居者の残置物を保管しています」。1月13日、賃貸保証事業を手がける日本賃貸保証(以下、JID:千葉県木更津市)のスタッフが、家主への事業説明を兼ねて本社や関連施設を紹介しながら歩いていた。

 家主の会「戸建ゼロ円ゲット(以下、ゼロイエ)」が開催した見学ツアーの一場面だ。連帯保証人による保証に代わり、家賃滞納などのリスクに備える保証サービスの利用は一般的になった。一方、保証会社の経営方針や実際の保証範囲は会社によって異なり、想定していた保証を享受できなかった経験を持つ家主も増えつつある。

 今回の見学ツアーは、ゼロイエの代表を務める杉田卓哉オーナーとカネコツトムオーナーが、保証サービスや保証会社の取り組みについて理解を深めることを目的に、JIDと共同で企画したものだ。

 参加した40人超の家主は、木更津市にあるJIDの本社社屋内を歩きながら実務に関する説明を受けた。本社に隣接する倉庫では、JIDグループで引っ越しサービスを展開するムービングマスタージャパン(同)による残置物の保管状況を見学。入居者が残した遺骨などを供養する「永代供養墓」にも足を運んだ。その後、本社敷地内に立つ研修施設で、JIDの梅田真理子社長が保証事業に対する思いを、自身の経験を交えながら参加者に伝えた。

研修施設での様子

会社説明や保証業界の動向についての解説も行われた

 JID側の企画メンバーであるセールスリレーションシップマネージメント・統括セールスマネージャーの木村聡志氏と宍戸祐太氏からは、保証業界の成り立ちや、利用が増えていることの背景、約款に起因するトラブルなどの解説もあった。

 会社数も増え、保証市場が成熟期を迎える中、「何をどこまで保証してくれる会社なのか」を、オーナー自身が理解したうえで選択することの重要性は増しているといえる。滞納家賃を中心とする金銭債務の側面にかぎらず、生活困窮者の支援などを通じて賃貸借契約自体を保証しようとするJIDの取り組みを、会社見学ツアーという形で家主に伝えたことには意義があっただろう。

 見学ツアー実施後、宍戸氏は「会社のことをしっかり知ってもらう良い機会になった」、木村氏は「不動産業を知り尽くした創業者が立ち上げた当社だからこその取り組みを伝えることができた」と、それぞれコメント。ゼロイエの杉田オーナーは「会社やそこで働く人に実際に接することで深く勉強できた」、カネコオーナーは「家主として入居者の幸福は無視できない。入居者に安心してもらうための保証サービスであることを改めて理解した」と感想を述べた。

(2024年2月12日9面に掲載)

おすすめ記事▶『管理会社への価値創出に注力 契約業務のデジタル化推進【家賃債務保証サービス①】』

検索

アクセスランキング

  1. 春の社宅需要、増加傾向

    S‐FIT(エスフィット),タイセイ・ハウジー,FPR,アパルトマンエージェント

  2. 三好不、大東建託FCに加盟

    三好不動産,大東建託リーシング

  3. のうか不動産、IT重説に「業務委託」を活用

    のうか不動産

  4. タカラスタンダード、リフォーム領域 さらに強化【新社長インタビュー】

    タカラスタンダード

  5. シー・エフ・ネッツ、グループで管理戸数7473戸【注目企業インタビュー】

    シー・エフ・ネッツ

電子版のコンテンツ

サービス

発行物&メディア

  • 賃貸不動産業界の専門紙&ニュースポータル

  • 不動産所有者の経営に役立つ月刊専門誌

  • 家主と賃貸不動産業界のためのセミナー&展示会

  • 賃貸経営に役立つ商材紹介とライブインタビュー

  • 賃貸管理会社が家主に配る、コミュニケーション月刊紙

  • 賃貸不動産市場を数字で読み解く、データ&解説集

  • RSS
  • twitter

ページトッップ