茨城県内を中心にアパートの開発や賃貸管理・仲介を行う香陵住販(茨城県水戸市)は、1日のに開催した決算説明会にて、売り上げ目標100億円の達成年度を2027年度から25年度に前倒しすると発表。営業利益率の目標も1ポイント高め、9%とする。
新社長に金子哲広氏
23年9月期の決算は、売上高が93億2400万円と前期比7%の増収。営業利益は同7.9%増の8億5600万円と堅調だった。自社開発のアパートが順調に完成、販売に至った。事業用ビルや分譲地の販売も売り上げに寄与した。
管理戸数は住宅・事業用を含め、2万2568戸に伸長。1年で1036戸伸ばした。24年度には県南エリアの拠点として守谷支店を開設する予定で、今後は千葉県の柏市や流山市への出店を計画している。
薄井宗明社長は「安定収入が当社の狙い。ストック事業として利益率の高い、自社物件の賃料収入の売り上げも増やしていく」と話した。
12月26日に社長に就任する、金子哲広氏が登壇しあいさつ。「創業者の精神である『継続する企業』を強く心に刻みながら、しっかり社業発展にまい進したい」と語った。
金子氏の経歴は、1975年4月16日生まれ。95年にポート興産(兵庫県神戸市)に入社。その後、水府企画(茨城県茨城町)を経て、98年6月に香陵住販に入社した。2007年に取締役就任、16年10月に常務に就いた。創業者である薄井社長は代表取締役会長に就く。
長期的には会社の純資産100億円、売り上げ300億円を目指す。
(2023年12月25日1面に掲載)