神奈川県の湘南エリアで売買仲介事業をメインに行う富士リアルティ(神奈川県藤沢市)は、建築業へと事業を拡大する。その中でも2021年ごろから木造建築に注力。実需向けをはじめとし、商業ビルや賃貸住宅の建築も手がける。23年は木造建築において6億円を売り上げた。
コストRC増の7割で受注増
メインは実需向けの注文住宅だが、22年からは特定建設業許可を取得したことで3階建ての受注を獲得し始めたことで、収益物件がメインにシフトしつつある。3階建ての木造建築物はRC造や鉄骨造と違い、耐火建築物ではなく、よりコストの安い準耐火建築物での建築が可能だ。建築費の高騰から、安価に建築可能な木造3階建ての賃貸住宅や店舗の依頼が増えている。