企業研究vol.029 蓮見雅則 社長

ロータス

インタビュー|2019年09月13日

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「 構想中の商品はたくさんあります」と語る蓮見社長

空間生かす収納階段、1500戸導入

「うさぎ小屋」と揶揄(やゆ)される日本の狭小住宅。ワンルームや1Kの単身者向け住宅では、最低限の家具や家電を設置するだけで貴重な生活空間が削られる。ロータス・蓮見雅則社長は限りある空間を最大限有効に活用できるオーダーメイド家具を展開。機能性、デザイン、耐久性を備えた家具が物件の価値を押し上げている。

オーダーメイド設計で狭小物件にも設置可能

――ユニークな家具を展開していますね

 6年前にリリースした『Lofty(ロフティ)』は、賃貸物件の空間を何とか有効活用できないかとの思いから考案した家具です。特にロフト付き物件では、はしごを設置することで空間にどうしても無駄が出てしまいます。勾配が急で足場も狭く、上り下りにおける安全性も低い。そこで、京町屋風の階段家具をモチーフにしてロフト専用に設計したのが階段型収納家具『Lofty』です。ボックス型の家具を組み合わせることで、階段としてだけでなく、収納としても使用することが可能になります。

『Lofty』の施工事例。本やテレビもすっきり収まる

――物件によって間取りやロフトへの勾配が変わりますが、対応できるのでしょうか

 基本となる形はありますが、部屋の広さや階高にあわせてオーダーメイドで設計するケースが多いです。十分なスペースが取れなくても階段を90度回転させることで勾配を きつくすることなく設置できます。採光のため窓を避けるように調整することも可能です。手すりの種類や、収納部分を家具調に仕上げたいなどの細かい要望にも対応できるところがオーダーメイドの強みですね。大手ハウスメーカーの試験センターで、木製階段として厳しい基準の評価試験をクリアしており、デザインや機能だけでなく安全性も高めました。扉や引き出しも4万回以上の開閉試験を行い、異常がないことを確認しています。賃貸住宅への導入実績は約1500戸ほど。建築会社や賃貸管理会社から関心を持っていただくことが多く、既存物件にも取り付けられるため、空室対策としても検討いただける商品です。

――まさにアイデア商品と言えますが、他にも空間を有効活用できる商品はありますか

 ベッドや収納を一体型にした『Bedesky(ベデスキー)』という複合型収納家具を昨年開発しました。ベッド、デスク、ソファ、本棚、そしてクローゼットと5つの機能を持たせたもので、一人暮らしのワンルームに必要な家具を全て備えています。ソファやベッド、デスクを使わないときは収納できるような設計も可能なため、狭小な物件ほど導入価値は高いと思っています。ベッド機能に特化したものは宿泊施設にも導入されています。

2段ベッド仕様の『Bedesky』

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