活気失った商店街を再生

 不動産の売買・仲介・コンサルティング事業を手掛ける日翔レジデンシャル(東京都品川区)は、神奈川県横浜市の「レアールつくの商店街」にある建物の外壁を改修し、2017年12月1日にリニューアルオープンした。人通りが減った街に活気を呼び戻そうと、地域活性化の一環として取り組んでいるもの。賃貸住宅のリノベーションによる空室対策ノウハウを生かし、「インスタ映え」する鮮やかなデザインによみがえらせた。
「レアールつくの商店街」は、駅ビルを中心に開発が進む駅前とは対照的な昔ながらの商店街だ。スナックや小料理店、和菓子店など地元住民に愛されてきた店舗はコンビニエンスストアなどに押されて以前のにぎわいを失いつつあった。再生したのはこの商店街の入り口に位置する築45年の長屋風の建物。JR鶴見駅から徒歩15分、2階建ての7店舗が1列に並ぶ構造。半世紀の歴史を物語るかのように、味はあるが古めかしい外観が残っていた。
これに着目したのが、2011年の創業からリノベーション再販に力を入れてきた同社だ。老朽化や管理が行き届かず空室が多い住宅に対し、費用が比較的安価で工事期間も短く済む外壁改修やエントランス改修を施すことでイメージアップを図ってきた。こうした空室対策のノウハウを活用し、「レアールつくの商店街」の再生に取り組んだ。
今回の改修のコンセプトは「歓迎」思わず写真を撮りたくなるような外観になるよう、青色を基調にしたブルックリン風デザインに統一した。商店街の北側入口に位置する建物であることから、おもてなしの意味を込めて、英語の「Welcome」やハワイ語の「Aloha」、アイスランド語の「Velkomin」など、世界各国の「いらっしゃいませ」「こんにちは」「ようこそ」を至る所に散りばめた。
一見、そのポップさが古くからの住民には奇抜にも映るが、店舗を営む人たちにも、また常連客にも、老若男女を問わず「商店街が明るく華やかになった」と好評だという。


根底にあるのは地域活性化への思い。後藤正樹社長は「ただ建てて売るだけではなく、街づくりに貢献する観点から、集客と入居率の向上、併設する店舗の売り上げ、街のイメージアップにつながるリノベーションを行っている。活気を失った商店街をにぎやかにしたい」と話し、今後も協力を得られれば積極的に展開したいと意欲的だ。

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