ハートリビングサポート　中川雅文社長　住設の修理・交換で1300社と取引

　住宅設備機器の修理・交換を手がけるハートリビングサポート(東京都大田区)は、対応の早さを強みに取引先企業数を5年間で1.3倍に伸ばしている。2021年には、入居前点検業務を手がける関係会社を設立。管理業務の支援の幅を入居中から入居前へと拡大する同社の中川雅文社長に、今後のビジョンを聞いた。

23年売上は48億円 365日工事対応

―事業内容と売上高について教えてください

　エアコンや給湯器、インターホンといった住宅設備機器の修理・交換事業とリース事業を行っています。売上高は22年10月期が43億円、23年10月期は48億円で着地する見込みです。売上高比率は修理・交換事業が7割、リース事業が3割となっています。リース事業は、大阪ガスファイナンス(大阪市)のリース契約を代理店として販売し、リース期間中の機器のトラブルに当社が対応する形です。リースは設備の交換の際にオーナーに勧めます。一つの物件の設備は同時期に製造された製品なので、故障する時期も重なりがちです。そこでリースを使って費用を抑えながら一括交換する提案をします。

―主力の修理・交換事業について、詳しく教えてください。

　賃貸物件のエアコンや給湯器、インターホンといった住宅設備機器の故障・不具合に関する問い合わせを電話で受け付け、修理・交換対応をします。電話でのサポートは24時間365日行っています。修理・交換対応も休日・祝日関係なく行いますが、時間は基本的に午前9時から午後5時までとしています。ただ22年からは、小さな子どもを育てており日中や夕方の工事への立ち会いが難しい世帯などのために、午前7時から9時の工事枠を設けました。

在庫確保と研修 対応速度向上図る

―問い合わせがあってからどれくらいで修理・交換を行うのでしょうか。